迷宮FX

ユキヲくんとセンパイの楽しくキケンなFXライフ

FX

第7話 美しき世界 〜チャート

これまでのあらすじ: 後輩の初心者FXトレーダー ユキヲに呼び出された安藤は彼の部屋へ向う。そこで安藤が見たものは… ユキヲの変わり果てた姿だった(ちょっとウソ) 詳しくは『迷宮FX』1〜6話を! ◆ ◆ ◆ 夜更け過ぎ、スマホの地図を表示させながらしばらく…

第6話 好みのタイプは? ~会社選び

「センパイ、あとひとつだけ」 「なんだよ、もう眠いんだよ、帰るんだよ」 「ひとつだけですからー」「FX会社ってどこが良いんですか?」 ◆ ◆「『良い』ってなぁ、人それぞれニーズが違うからなぁ。比較サイト見てみたら?」 「ぬぬぬ、では、質問を変えます…

第5話 すべって転ばないように… ~スリッページ

「たいていのFX本は『指値注文』から説明されている」 「そうですね」 「あたかも指値がスタンダードな方法の様に」「そのわりに『初心者はまずトレンドに乗ることから考える』とかあって、」 「そうですね上り調子のチャートが図で入ってて『ここで指値だ』…

第4話 さしつさされつ 〜指値・逆指値

「それでツールはなに使ってる? iPhone?」 「はい、Cymo*1 のデモアプリです」 「ふむ、Cymoは早くからデモアプリがあったし、いいんじゃない」「話は戻るけど」 「ハイ」 「指値注文をあんまりしないのか?成行ばっかり?」 「…そうですね」 「どうして?…

第3話 鉄のオキテがあるのだよ 〜マイルール

「ま、レバレッジの話はまたの機会にしよう」「それよりまだ大きな問題がある」 「なんですか? センパイ」「それだ」 発泡酒の缶を指さしているようだ。 ユキヲは首をかしげ、(はっ) 「志高く発泡酒はやめてビールにせよと?」 ぱしっ! 頭をはたかれる。 …

第2話 デモドリトレーダーのフトコロ事情 〜資金管理

「まず聞こう、いま資金はいくらくらいなんだ?」「2,500,000円が40万ほど減りました」 「デモじゃなくて」「えええーリアルですか、云わなきゃダメですかぁ」 「進まないから早く云いなさい」 安藤はテーブルに座るとカバンからノートPCを取り出して勝手に…

第1話 リーマントレーダー出戻りす 〜序

アパートの階段を上がって見慣れたドアのチャイムを押す。 (ピンポーン) 来訪の時にはいつも解錠されているのでそのままドアを入った。「ユキヲー、きたぞー」と云いながら靴を脱ぐ。 なぜか部屋の中が暗い。コンビニでも行ったのかなと短い廊下を通って部屋…